雑談で職場のコミュニケーションを活性化

コミュニケーションスキル向上のヒントは雑談にあり
職場の人間関係が良好であれば、仕事を円滑に進められるのはもちろん、生産性や創造性の向上にも繋がります。効果的なコミュニケーションを築くために重要になってくるのが「雑談」です。日々のちょっとした雑談が、職場でのコミュニケーションを活性化させるための潤滑油となるでしょう。
たとえば、初対面の人やあまり話したことのない同僚と二人きりになるとどうしても緊張してしまうもの。そのようなときに雑談をすれば、その場の空気を和ますことができます。雑談の中で共通の話題や趣味が見つかれば、心の距離もぐっと縮まるはずです。お互いを知ることで、信頼関係を構築しやすくなるでしょう。
雑談は個人の関係性を良好にするだけでなく、組織全体のコミュニケーションを活性化させるうえでも役立ちます。部署や役職を超えて雑談ができるような職場は風通しが良く、情報共有もスムーズです。雑談中の何気ない一言から、新しいアイデアやビジネスチャンスが生まれることもあるでしょう。
雑談のネタ
雑談のネタは、身の回りにたくさんあります。なかでも取り入れやすいのが天気の話題。 今日の空模様や気温、週末の天気予報など、誰もが気軽に話せる内容です。また、地域の話題を雑談に盛り込むのもおすすめ。同じ地域に住んでいる場合、週末に開催されるイベントや新しいお店のオープン情報は特に盛り上がりやすい話題といえます。真面目な話題もできる間柄であれば、仕事の話題に触れるのも良いでしょう。ただし、ネガティブな話題や愚痴は避けたほうが無難です。そのほか、雑談に盛り込みやすいテーマとしては、最近話題になっているニュースやスポーツの話題、日常の出来事などがあります。
雑談するときのコツ・注意点
雑談をする際は、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けるのが効果的です。会話を広げたいときは「〇〇についてどう思いますか?」のようなオープンクエスチョンを、情報を集めたいときは「〇〇ですか?」のようなクローズドクエスチョンを用いるようにします。相手が話しているときは、相槌を打つことを意識したいところ。会話の流れを遮らない程度に「すごいですね」「いいですね」などの相槌を打つことで、話を聞いてもらえているという安心感を相手に与えられます。
雑談の注意点としては、プライベートに踏み込みすぎないという点が挙げられます。特に、宗教や政治、給与など、デリケートな話題は避けましょう。また、雑談の時間にも気を配る必要があります。雑談が長すぎると、相手の時間を奪ってしまうことになるかもしれません。適度な時間で切り上げ、本題に移るようにしましょう。